どうしてその本を読もうと思ったのか
あなたがいま読んでいる本はどうやって選んだのでしょうか?
ずっと手をつけずにおいた積読本、職場の人に勧められた本、なにげなく寄った本屋に平積みされていた本、SNSや書評に載っていた話題の本、1冊の本を読む前に至る過程はそれぞれです。
情報が溢れかえって選択肢が増えると、そのぶん迷ってしまいます。
合わない本を選ぶと読書が台無し、時間がもったいない、ずっと読みたかったけど難しそう、読めるかな? これを読めば知識が増えるはず、とにかく読む前から慎重になることがあります。
あらすじやネットのレビュー、評判を確認して吟味するなんてことをしていると、それこそ時間はなくなります。
もっと気軽に直感的に興味や関心の高いものを読めればいいのですが、これはある程度の量を読む人であれば持っている嬉しい悩みではないでしょうか。
SNS上で「次なにをよめばいいですか?」という質問も見かけます。たいていの場合は、さばききれないほどの推薦本のコメントが押し寄せてきて、収集がつかなくなっています。
自分にとって面白い本を読むことが一番の目的であることは変わりませんが、“何を読むか?” そこに至る過程もひとつの醍醐味であると思います。
人それぞれ、その本を手にしてページを開くまでにいくつもの物語があります。それはそれで読書体験の一部になっているのではないでしょうか。