単行本の埃とり
本好きの人でも、読書に身が入らずスランプのような状態になるときがたまにあります。
無理して読んでいてもどこか上の空で集中できない、なんてことも。
「そんなときは無理して読まなくてもいい」というのはまさにその通りなのですが、やっぱり読みたいと、読んでまた手が止まっての繰り返しになったりします。
手元に本を置いているだけでも落ち着くという人もいるでしょう。
眺めているだけでも癒されることもあるぐらいです。
学生の頃、テスト前なので机に座ってみるものの勉強が手につかずになぜか部屋の掃除をはじめる、という不可解な行動をとった人は少なからずいると思います。
本が読めないときはいっそのこと本棚の掃除をしてみようと、やり始めました。
埃はたきで、薄く積もった埃を落としていきます。
なかなか気持ちがいいもので、本に対する愛着も増してきます。
そうしていると、ある気づきが生まれます。
文庫本ではなかった違和感を単行本で抱きました。
単行本は本の構造上、表紙が分厚くて本紙を守っているようなのですが、そのガードが上部まで伸びていて本紙との段差があります。
その溝のような段差に埃が入り込んで、うまくはたきで落とせません。
やっかいだと何気なくTwitterでつぶやくと、目からうろこの小道具を教えていただきました。
それは、化粧道具に使われるチーク用ブラシです。
チーク用のブラシはちょうど毛筆のような形状をしていて、うまく単行本の上部溝にフィットするので埃を掻き出してくれるというのです。
さっそく、百円ショップでチーク用ブラシを購入して試してみましたが、教えていただいたとおり、気持ちよく埃を落とすことができました。
なかなかおすすめです。